line_sample_appの動作説明

 

目次


 

はじめに


i-PROカメラアプリケーション開発環境の構築が完成していることを前提に説明します。
開発環境の構築が準備できていない場合、こちらを参考に完成させてください。

また、このチュートリアルではSDKのインストールディレクトリを${SDK_DIR}として記載します。

 

動作概要


line_sample_appは携帯電話のLINEへメッセージを送信するサンプルアプリです。

LINEを用いるアプリのビルドにつきましては、line_sample_appを含めてサポート対象外となっております。本章に記載の情報を参考にビルドしてください。問い合わせいただいてもサポートできかねますので予めご了承ください。

 

動作に必要な外部ライブラリ


C/C++でビルドする場合は下記が必要です。

libcurl

OpenSSL

外部ライブラリの利用については、後ほど説明します。

 

サンプルアプリのディレクトリパス


C/C++のソースコードは下記に格納されています。

${SDK_DIR}/src/adamapp/line_sample_app

Pythonのソースコードはありません。

 

サンプルアプリのビルド方法(C/C++)


LINE Notify、またはMessaging APIを使用し、LINEへメッセージ送信を行います。
LINE Notifyを使用する場合、テキストメッセージ送信と画像メッセージ送信が可能です。
Messaging APIを使用する場合、テキストメッセージ送信が可能です。

・LINE NotifyとMessaging APIはi-PROのサービスではありませんので、各自で利用手続きを行ってください。
・画像メッセージを送信する場合は、SDカード挿入可能なカメラが必要です。

 

libcurlとOpenSSLをビルドし、ライブラリとヘッダファイルをline_sample_appのフォルダにコピーしてください。ビルド手順はこちらを参考に実施してください。

 

サンプルアプリの使用方法


■準備

動作確認するための準備を行います。

1.line_sample_appアプリをインストールしたカメラをLINEサーバに接続可能なLANに接続してください。

2.LINEアカウントを発行してください。

3.ADAM OPERATION UI画面でline_sample_appアプリのAppPrefボタンを押下します。"LINE Service"に使用するLINEサービスを設定してください。LINE Notify または Messaging APIが選択可能です。

 

【LINE Notifyを使用する場合】

LINE Notify用アクセストークンを発行します。

・LINE Notifyホームページ(https://notify-bot.line.me/ja/)を発行したLINEアカウントでログインします。
・画面右上のユーザー名を押下し、プルダウンメニューからマイページを開きます。

・アクセストークンの発行(開発者向け)からトークンを発行するを押下します。トークン名を入力し、アクセストークンの発行をします。アクセストークンを発行すると、LINEアカウントにLINE Notifyが友達登録されます。
・発行したアクセストークンを、ADAM OPERATION UI画面でline_sample_appアプリのAppPrefの"LINE Notify Access Token"に設定します。

 

【Messaging APIを使用する場合】

Messaging API用アクセストークンを発行、設定します。

・アクセストークは長期と短期、どちらを使用しても良いです。
長期アクセストークンの場合、LINE Developersコンソールにて[チャネル設定]タブからチャネルを選択し、[Messaging API設定]タブのチャネルアクセストークンから発行します。
短期アクセストークンの場合、Messaging APIリファレンス (https://developers.line.biz/ja/reference/messaging-api/#issue-shortlived-channel-access-token)から発行します。
・発行したアクセストークンを、ADAM OPERATION UI画面でline_sample_appアプリのAppPrefの"Messaging API Access Token"に設定します。
・LINE Developersコンソールにて[チャネル基本設定]タブのあなたのユーザーIDを確認します。
・ユーザIDはADAM OPERATION UI画面でline_sample_appアプリのAppPrefの"Messaging API User ID"に設定します。

 

■動作確認

line_sample_appアプリを起動しテキストメッセージ送信、または画像メッセージ送信を実行します。

1.テキストメッセージ送信(LINE Notify、Messaging API)
ADAM OPERATION UI画面でline_sample_appアプリのAppPrefの"Send Text Message to LINE:"の記入欄に送信メッセージを記載し、"Send Text Message"ボタンを押下します。送信が成功するとアプリGUI下部に"send message OK:"という文言と送信メッセージが表示されます。

2.画像メッセージ送信(LINE Notify)
SDカード直下に画像ファイルを配置します。ADAM OPERATION UI画面でline_sample_appアプリのAppPrefの"Send image Message to LINE:"の記入欄に配置した画像ファイル名を記載し、"Send image Message"を押下します。送信が成功するとアプリGUI下部に"send image OK:"という文言と画像ファイル名が表示されます。