UDPLog

 

目次


 

はじめに


AdamDebug.h に定義されている ADAM_DEBUG_PRINT()関数を用いると、AdamApp からデバッグログを出力させることが可能になります。(なお、このとき、ADAM_DEBUG_OPEN()関数、及び、ADAM_DEBUG_CLOSE()関数の呼び出しは、不要です。)具体的な使用方法はサンプルプログラムの利用箇所を参考にしてください。

Pythonの場合はadam_debug_print()関数をご利用ください。

次に示す UDP ログを設定していない場合は、i-PRO 本体の不揮発メモリへログが保存されます。不揮発メモリはリングバッファとなっており、古いログから上書きされていきます。
AdamApp のログは i-PRO の Web 画面から取得できる syslog.tgz 内の mnt/log/pflog.tgz 内の log/adam 内にある pf_<インストール ID>_<processId>.log*に出力されています。

 

また、このチュートリアルでは、SDKのインストールディレクトリを${SDK_DIR}として記載します。

 

i-PRO でデバッグ ログを表示する方法


(1) Google Chrome を起動

(2) Chrome 中のアドレスバーの右横にある「拡張機能」ボタンを押し「Adam application manager for i-pro」を押してください。

 

(3) TargetにカメラのIPアドレスを入力し、Connectボタンを押下します。

 

ただし、カメラにログインしている状態でなければカメラに接続できません。
接続できない場合は下記のようにブラウザURLにカメラのIPアドレス(例:192.168.0.10)を入力するなどして、カメラにログインした状態で「Connect」ボタンを押してください。

 

UDPLog を有効にする

Adam Operation UI を使って、デバッグログを受信する PC の IP アドレスとポート番号を設定します。

PCのIPアドレスはコマンドプロンプトでipconfigを用いるなどして調べてください。

 

 

 

 

UDPLogを受信

UDPLog を受信・表示するツールは、UDPLog 受信サーバと UDPLog Receiver(Google Chrome 拡張)から構成されており、それぞれ下記に含まれています。

 

UDPLog 受信サーバ

${SDK_DIR}/tool/UDPLogRecvSrv

 

UDPLog Receiver

${SDK_DIR}/tool/ResourceMonitorExtension
※「UDPLog Receiver」は「リソースモニター」に含まれます

 

UDPLog 受信サーバー

PC のファイアウォールを無効化して、UDPLog 受信サーバを起動します(ファイアウォール無効化しない場合はポートを適切に設定したり、セキュリティソフトを適切に設定ください)。

Windows では UDPLogRecvSrv.exe を実行します。Linux では startup.sh を実行します。

ここでは、${SDK_DIR}/tool/UDPLogRecvSrv/UDPLogRecvSrv-win32-x64/UDPLogRecvSrv.exe を実行します。
Linux にて UDPLog のポート番号にウェルノウンポートを使用する場合、root 権限で UDPLog 受信サーバを起動する必要があります。

 

 

UDPLog 受信サーバを起動すると、下記の画面が表示されます。

 

WebSocket Port Setting - Port :

UDPLog 受信サーバ/UDPLog Receiver 間の WebSocket 通信で用いるポート番号を設定します。

通常は初期値で構いません。複数のカメラから UDPLog を受信する場合には重複しないよう変更します。

 

UdpLog File Setting - Write Limit :

受信したログデータをファイルへ出力する際の 1 ファイル当たりの行数を設定します。

 

Operation - START / STOP :

UDPLog 受信の開始、停止をします。

 

ここでは初期値のままSTARTボタンを押してUDPLog 受信サーバを開始します。

 

UDPLog Receiver

Resource Monitor を起動します。Resource Monitor のインストール方法はこちらを参照下さい。

Select Mode で UDPLog Receiver を選択します。

WebSocket Settings - WebSocket Port :
UDPLog 受信サーバ/UDPLog Receiver 間の WebSocket 通信で用いるポート番号を設定します。通常は初期値で構いません。複数のカメラから UDPLog を受信する場合には重複しないよう変更します。
UDPLog 受信サーバの[WebSocket Port Setting]-[Port]と同じポート番号を指定する必要があります。

 

UdpLog Settings - Receive IP Address / Receive Port :
PC の IP アドレス及び UDPLog 受信ポート番号を設定します。Adam Operation UI で設定したIP アドレス及びポート番号を指定して下さい。

ここでは下記の赤枠のIP アドレス(192.168.0.70)及びポート番号(514)を指定します。

 

Operation - START / STOP / CLEAR / COPY :
UDPLog 受信サーバから UDPLog 受信の開始、停止をします。[CLEAR]は表示エリアに表示されているログのクリアを行い、[COPY]はクリップボードへコピーします。

 

Operation - Save To Files
UDPLog をファイル保存する場合、チェックします。本項目にチェックが入っている場合、START ボタン押下時にログ保存ディレクトリ名を設定するダイアログボックスが表示されます。ログ保存ディレクトリは UDPLog 受信サーバ「UDPLogRecvSrv.exe」と同じディレクトリ内に生成されます。

 

Operation - Single file
最大行数ごとにファイルを分割せず、単一ファイルにすべての UDPLog を保存する場合にチェックします。

 

Operation - Show realtime
UDPLog を表示エリアに表示する場合にチェックします。

 

Operation - Original log
受信ログをそのまま表示する場合にチェックします。チェックしていない場合、ログデータの行頭にシーケンス番号及び受信時の PC 時刻を付与します。

 

Operation - Show the latest [NNNN] lines
表示エリアに最新何行を表示するかを選択します。古いログから消えます。

 

Operation - STARTボタンを押してUDPLogが表示されることを確認してください。