目次
概要
概要図は下記の通りとなります。
アプリパラメータ値管理方法
アプリパラメータ設定のシーケンス
停止中のアプリのパラメータ設定
動作中のアプリのパラメータ設定
パラメータ値の型
Boolean: 論理値型
説明
“TRUE”, “FALSE”のどちらかの値をとるInteger: 整数型
説明
符号付64ビット整数
-9223372036854775808以上、 9223372036854775807以下の整数
例
0, 12345, -9876543String: 文字列型
説明
1023文字以下の文字列。
文字列はダブルクオーテーション(”)で囲む。
文字列に含めることができる文字
エスケープ文字にも対応(ただし、¥を挿入する必要がある)
例
“ABC xyz 012”, “!#$%&’()*+,-./”Enumeration: 列挙型
説明
任意に定義可能な文字列定数の集合から構成される型。
文字列定数に含めることができる文字は、String型と同じ。
文字列定数は1文字以上必要で、他の文字列定数と重複してはならない。
例
定義:[“Item0”, “Item1”, “Item2”, “Item3”], 値の例:“Item0”, “Item1”
定義:[“!#$%&’()+,-./”, “ABC xyz 123”, “”], 値の例:“!#$%&’()+,-./”Binary: バイナリ型
説明
バイナリデータをBase64エンコードした文字列
保存できるサイズは32KBまで(サイズを超えた場合には切り捨てられる)
例
サムネイル用ビットマップ画像
パラメータのアクセス許可
パラメータ毎にアクセス制限を行う
appApiAccess:アプリ向けAPIからのアクセス制御を行う
ReadWrite
アプリからもWebAPIからもread/writeが可能
Read
アプリからはReadのみが可能webApiAccess:WebAPIからのアクセス制御を行う
ReadWrite
webAPIからReadとWriteが可能
Read
webAPIからReadのみが可能
None
webAPIからはReadもwriteも不可能
パラメータファイルフォーマット
アプリパラメータ定義ファイル (PrefDefFile:appPrefs.json)
{
"preferenceVersion" :{"major":"1", "minor":"1"},"preference": [ {"prefName" :"Pref0",
"prefType" :"Boolean",
"appApiAccess" :"ReadWrite",
"webApiAccess" :"ReadWrite",
"defaultValue" :"TRUE" },
{"prefName" :"Pref1",
"prefType" :"Integer",
"appApiAccess" :"Read",
"webApiAccess" :"None",
"defaultValue" :"0"} ,
{"prefName" :"Pref2",
"prefType" :"String",
"defaultValue" :"This is a ¥"String¥"."} ,
{"prefName" :"Pref3",
"prefType" :"Enumeration",
"enumerationList" : ["Item0", "Item1", "Item2"],
"defaultValue" :"Item0"} ,
{"prefName" :"Pref4",
"prefType" :"Binary",
"defaultValue" :" YWJjZGVmZWZn"}
]
}
パラメータ定義ファイルは、 JSONフォーマットで記述します
アプリパラメータ定義ファイルについて説明します。
パラメータ定義ファイルのサイズ制約
アプリパラメータ定義ファイル(PrefDefFile:appPrefs.json)は最大64KB
※インストール時に定義ファイルのサイズが64KBを超える場合にはエラーとなる。
アプリパラメータ値内部管理ファイル(PrefValFile:appPrefs.json)は最大128KB
※パラメータ保存時に内部管理ファイルのサイズが128KBを超える場合にはエラーとなる。
・設定時にパラメータ値保存ファイルの最大サイズを128KB以下に抑えることで保存時のサイズエラーをなくすことが可能
・各パラメータの設定値を最大サイズ以下で扱う場合は、最大サイズが128KBを超えるように設定することも可能
・パラメータ保存ファイルのサイズは下記の計算式で計算することが出来る(単位:Byte)
Boolean型:prefNameのサイズ+154+valueのサイズ(true(4)/false(5))+defaultValueのサイズ( true (4)/ false (5) )+ webApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4)/None(4))+ appApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4))
Integer型:prefNameのサイズ+154+valueのサイズ+defaultValueのサイズ+ webApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4)/None(4))+ appApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4))
String型:prefNameのサイズ+153+valueのサイズ+defaultValueのサイズ+ webApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4)/None(4))+ appApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4))
Enumeration型: prefNameのサイズ+ 193 + 154+valueのサイズ+defaultValueのサイズ+ (Enumeration Listの要素のサイズ+ 17) * Enumeration Listの要素数+ webApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4)/None(4))+ appApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4))
Binary型:prefNameのサイズ+153+valueのサイズ+defaultValueのサイズ+ webApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4)/None(4))+ appApiAccessのサイズ(ReadWrite(9)/Read(4))
パラメータ値保存ファイル:各パラメータ保存サイズの合計+109+majorVersionのサイズ+minorVersionのサイズ +各パラメータのprefNameとvalueとenumerationLisの中にあるエスケープ文字の数
アプリアップデート時の設定値の対応
インストール済みアプリ(A)のpreferenceVersionとアップデートパッケージ(B)中のpreferenceVersionを比較し、次の動作を行う
1.Majorバージョンが違う場合
アップデートパッケージのアプリパラメータ定義ファイルに置き換え → インストール済みアプリの値は一切利用しない2.Minorバージョンが違う場合
(A)と(B)の両方に存在するパラメータ : (A)のvalueを設定
・ただし、 その他の属性値は変更される(defaultValueや、appApiAccessなども値を変更される)
・同じパラメータ名で、型が変わる場合は、defaultValueを設定
・EnumerationListの要素にvalueがなければ、defaultValueを設定
(A)のみに存在するパラメータ : そのパラメータを削除
(B)のみに存在するパラメータ : そのパラメータを追加3.MajorバージョンもMinorバージョンも同じ場合
(A)と(B)のvalue以外の属性値(defaultValue, webApiAccess, appApiAccess, EnumerationList)が一つでも異なっていればエラー
(A)と(B)の全ての属性値が同じ場合 (A)のvalueを設定
アップデート完了後、preferenceVersionは、アップデートパッケージのものに設定される