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コンフィギュレーションファイルとは、AdamApp の動作に必要な情報を記述したファイルです。Adam
実行環境は、このファイルの内容を参照して、AdamApp の制御(インストール/開始など)を行います。このため、このファイルの内容が誤っている場合は、AdamApp のインストールや開始に失敗することがありますので、正確に記述してください。
なお、このファイルは、AdamApp パッケージの作成時に参照されますので、AdamApp 作成のための
make 実行前までに作成しておく必要があります。
1.4.1 では、コンフィギュレーションファイルの記述すべき項目についての説明を行い、1.4.2 ではサンプ
ルプログラムの では、コンフィギュレーションファイルの記述すべき項目についての説明を行います。

具体的な記述例については、任意のサンプルアプリのconfiguration.txt を参照してください。

${SDK_DIR}/src/adamapp/[任意のサンプルアプリ]/configuration.txt を例にして、具体的な記述方法について説明を行います。

1.4.1.configuration.txt の各用語

...

タグ名

説明

複数指定

選択性

ア プ リ ケ ー シ ョ ン 名 関 連 情 報

APPLICATION

AdamApp の実行ファイル名。 Makefile の PROG_NAME 変数と同じ名前を記載します。 使える文字は、英数字、ハイフン、アンダースコア、ピリオド で、256 文字以内です。

M

APPVERSION

AdamApp のバージョン。 使える文字は、英数字、ピリオドで、7 文字以内です。

M

APPNAME

AdamApp の正式名称。
この AdamApp の正式名称は、複数言語に対応しているため、
APPNAME0 Sample Application
というように APPNAME + リージョンコードというタグ名を構成
します。複数言語の正式名称を記載する場合には、この項目を複
数記載してください。

各言語に対応するタグ名は下記の通りです。

APPNAME0:英語

APPNAME1:日本語

APPNAME5:イタリア語

APPNAME7:フランス語

APPNAME9:ドイツ語

APPNAME11:スペイン語

APPNAME12:中国語

APPNAME13:ロシア語

APPNAME14:ポルトガル語

なお、APPNAME0(英語)は、必ず指定してください。その他の
APPNAME の指定については、任意です。
シングルクォートは使用できません。文字数は、32 文字以内です。
なお、文字コードは UTF-8 でなければなりません。

O

M

リ ソ ー ス 関 連 情 報

ROMSIZE (*1)

AdamApp が利用する ROM 使用量 (KB)。
この ROM 使用量には、AdamApp の実行ファイルだけでなく、
data ディレクトリに格納するファイルのサイズなども含みます。
AdamApp のインストール時に、この値を参照して、インストール可能かどうかを判断します。

M

RAMSIZE (*2)

AdamApp が利用する RAM 使用量(KB)。
AdamApp のインストール時に、この値を参照して、インストール可能かどうかを判断します。
AdamApp の開始時に、この値を参照して、開始可能かどうかを判断します。

M

CPURATE (*2)

AdamApp が利用する CPU 使用率(%)。

M

AIACCRATE (*2)

AdamApp が利用する AI アクセラレータ使用率(%)
AdamApp の開始時に、この値を参照して、開始可能かどうかを判断します。

AIMEMSIZE (*3)

AdamApp が利用する AI メモリ使用量(KB)
AdamApp の開始時に、この値を参照して、開始可能かどうかを判断します。

ス ク リ プ ト フ ァ イ ル 情 報

INSTALLER

インストール実行直後に実行されるシェルスクリプト名。
記述できるシェルスクリプトは、Bourne Shell(実際には、Bourne Shell 互換シェルである ash を利用)スクリプトのみです。
使える文字は、英数字、ハイフン、アンダースコア、ピリオドで、256 文字以内です。
なお、このシェルスクリプトを用いない場合は、値を記載しないか、この項目をコメントアウトしてください。

UPDATER

アップデート実行直後に実行されるシェルスクリプト名。
記述できるシェルスクリプトは、Bourne Shell(実際には、Bourne Shell 互換シェルである ash を利用)スクリプトのみです。
使える文字は、英数字、ハイフン、アンダースコア、ピリオドで、256 文字以内です。
なお、このシェルスクリプトを用いない場合は、値を記載しないか、この項目をコメントアウトしてください。

UNINSTALLER

アンインストール実行直前に実行されるシェルスクリプト名。
記述できるシェルスクリプトは、Bourne Shell(実際には、Bourne Shell 互換シェルである ash を利用)スクリプトのみです。
使える文字は、英数字、ハイフン、アンダースコア、ピリオドで、256 文字以内です。
なお、このシェルスクリプトを用いない場合は、値を記載しないか、この項目をコメントアウトしてください。

ラ イ セ ン ス 関 連 情 報

FUNCID

機能 ID。機能 ID は、AdamApp 毎に一意に割当てられる値で、通常、i-PRO 株式会社によって定められます。
この項目は、AdamApp に機能 ID を紐づけるためのものです。
使える文字は、16 進数で 8 桁の値です。

Info

AdamApp 開発時には、0000FF01~0000FFFF の間で設定してください。
なお、AdamApp 毎に違う機能 IDを設定してください。
もし、同じ機能 ID を設定されたAdamApp をインストールした時、後からインストールした AdamApp は、インストールエラーになります。

M

*1: ROMSIZE
以下の合計:
実行可能なファイルと共有ライブラリ(Linux サイズコマンドで取得した”text”と”data”のフィールドの合計値)。
Data ディレクトリの容量
Conf ディレクトリの容量

*2: RAMSIZE, CPURATE, AIACCRATE,
初めにサンプルアプリケーションと同じ値を設定してください。最後に、i-PRO カメラ上でアプリケーションを実行した際の値を設定してください。これらのパラメータについては Section8★ を参照ください。
また、利用可能な ROM/RAM のリソースについては Section10★ を参照ください。

*3: AIMEMSIZE

サンプルアプリケーションと同じ値を設定してください。